クジラにも流行歌?
(CNN) オスのクジラが求愛のために歌う「歌」には流行があり、ヒットソングは南太平洋を横断して群れから群れへと伝わっているという研究結果をオーストラリアの研究者が発表した。
調査はクイーンズランド大学の研究チームが11年かけて実施した。その結果、オスのザトウクジラは仲間内で目立つため、あるいは隣で歌っているオスとは違う所をメスに見せるため、持ち歌の「プレイリスト」を常に入れ替えているらしいことが分かった。
どこかで耳にした曲を覚え、いわば「南太平洋トップ40」のようなランキングが出来上がることもあるという。
「人間のファッションに流行があるように、クジラたちの歌にも変化があり、誰かが新しいことを始めると、みんなが同じことを始める」と研究者は解説する。
「新曲」の流行はオーストラリア沿岸沖から始まって太平洋を東へ移動、仏領ポリネシアにまで到達する。群れから群れへと伝わるペースも比較的早く、約2年でこの全域に行き渡るという。
この研究は生物学誌カレントバイオロジーに発表された。
ソース:CNN
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